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​アルバム詳細

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Kazuhiro Yamabuchi

10th Album

2026 / 1 / 1 Release

 「ティタニアムス交響詩」

《継がれし声よ、彼方へと歌え》

​  ​    ¥0(フリー配信)

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​前作品

「ティタニアムス交響詩」

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​ストーリー

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かつて戦火を鎮めた「連結の盟約」は
新たな時代のうねりの中で変革を迫られていた
理念を継ぐ者、異を唱える者、そして未来を選び取ろうとする者たち――
その想いが静かに、しかし確かにぶつかり合っていく

交渉と対話による平和を求める「ウィルハルト」
秩序は力によってこそ守られると信じる「
涼雅(りょうが)」
二人の若き戦士の志は、やがて理念の違いによってすれ違い
連結の盟約の内外に、新たな分岐と緊張を生んでいく

一方、かつて「国境なき世界」の一員でありながら
理性と計略で未来を変えようとした「サスカルド」は
「ヴァルマ」との対話を経て、初めて“人の願い”と向き合う道を選ぶ

「中立の観測者」の「リエルŞελ・フミエスタ」は
どの正義にも染まらぬ眼差しで、大陸全体の揺らぎを見つめ
ただ一つの答えではなく、矛盾を内包しながら共に進む“許容の道”

を静かに示していく

力による秩序を貫いた涼雅は
仲間とのすれ違いに気づきながらも、自らの道を疑わずに戦場を進む
だが、その背に、誰にも語られぬ「問い」が寄り添い始めていた

そして物語は、すべての魂が試される場所――
終始環 第十五節・第八環へと至る

導士「ヤンヴェルク=リュゼリオ・カズラディン」は語る
「導きとは、答えを示すことではない。問いの中で共に在ることだ」と
その言葉に導かれ、青年「フェルディン/(琥珀)・ネノア」は
過去の傷と向き合い、「誰かのため」ではなく「自分の意志」で

未来を歩む決意を新たにする

その風の道を、静かに見守る者がいた
思想の旅人「タナグ=セシル・ファルシオン」
水と願いの大地「カコリス」から現れた彼は、
世界が語ることを忘れた“問い”に光を灯す者
「嫌うからこそ口にはせず、それでも現実の中で成すべきを選ぶ者こそが、
真に変革をもたらすのだ」と、その背中で静かに語っていた

理想と現実、力と対話、問いと答え
そのすべてが交錯しながら、大陸は新たな楽章へと進んでいく

そして迎える最終楽章――
奏でられるのは、問い続けた者たちの希望と勇気の証
これは、「誰かになる」物語ではない
「自分として生きる」すべての魂に捧げられた、真実の旋律である

 

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​キャラクター

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ヴァルマ・アークレイド​

-Valma Arclade-

かつての戦争の終結と

「連結の盟約」創設に深く関わった、歴戦の理想主義者。


出身:カラトニア州
所属:「連結の盟約」副評議会議長


かつての「国境なき世界」との最終交渉をまとめあげた

歴史的人物であり、争いを終わらせた

「停戦の言葉(トリリス・ディクタム)」

の起草者としても知られている。


彼は単なる理想家ではなく、深い懐の広さと、人の心の機微を見抜く慧眼を併せ持つ。


状況を静かに見据える冷静さの裏には、幾度となく命を懸けた対話の経験と、「絶望を知る者の優しさ」がある。


盟約を創設した当初、彼の理想は「武力に頼らず、対話と共存で大陸をまとめる」ことだったが、

その後の腐敗や理念の空洞化を前にして、
現在は「変革と統合の橋渡し役」として、新世代に道を譲るための土台づくりに注力している。

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ウィルハルト・セレスフィールド

-Wilhard Ceresfield-

未来の「連結の盟約」を担う、若き外交戦士。
理念と対話を武器に、

戦争なき大陸を夢見る「調停の探求者」


出身:ミカゲリア州
所属:「連結の盟約」評議執行員


「争いを繰り返さない世界」を信じる青年。


少年期に戦災孤児として生き延びた経験から、

「武力によらない秩序の形成」を人生の主題としてきた。
少年時代、ヴァルマ・アークレイドの演説を聞いて

感銘を受け、十代後半で盟約付属外交学校に進学。


わずか数年で外交戦術・法学・歴史学に優れた実績を上げ、

“次代の盟約を担う者”として注目される存在に成長した。

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洛心 涼雅

-Rakushin Ryoga-

「秩序は力によって守られる」

という信念を貫く、若き剣士
その刃は冷徹に、しかしその心は誰よりも誠実に

「守るべきもの」を見つめている。


出身:京の都/悠紫〈ユウシ〉
所属:「連結の盟約」 戦略執行員


幼少期、故郷を内乱によって焼かれた。
以後、彼は“剣こそが秩序を守る”と信じ、

そのために生き、戦い続けてきた。
彼にとって「正義」とは主観ではなく、

「弱者を守る力」そのもの。


その信念があまりに強いため、

時として冷酷な判断すら辞さない。
しかし、彼の本質は「他者を守ることにこそ、

自分の存在価値を見出す不器用な優しさ」でできている。

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サスカルド・ミトラ・ノクティス

-Sascard Mitra Noctis-

「調停と野心の狭間に立つ男」かつての策謀家にして、

理性によって未来を変えると信じた者。
そして今、新たな仲間と共に「導く」側へと歩き始めた。


出身:エリシオン帝国・首都ファルグリオル
所属:元・帝国外交戦略局長官/「国境なき世界」 外交官
    現・連結の盟約 戦略顧問(正式加入)


論理を武器にし、理性で世界を均すことを信じていた。
かつての「国境なき世界」ではザーディンに共鳴し、

理念の一部を支えていたが、
組織が武力に傾いて以降は距離を置き、外交官として

「連結の盟約」と接触するようになる。


当初は、ウィルハルトら若き理想家たちを「未熟な善意」

として静かに観察する立場だった。


だが、ヴァルマとの言葉の交差により、

少しずつ内面が揺らぎ始める。


そして彼はある日、自らの口で告げる。
「私は、ただ正しさを管理したかった。
だが――それでは人の“願い”は扱えない。
…今さらだが、私はそれを学び直したいと思っている」

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リエルŞελ・フミエスタ

-Reel shel Fumiesta-

「星を見つめる眼差し、輝きと影の狭間を渡る者」
星煌都市ルミエラの高位外交官にして、ティタニアムスと「連結の盟約」の双方を見つめる静かな傍観者。


出身:  星煌都市ルミエラ

   (ルミナシオン連邦所属・高度情報中立都市)
所属:「星煌都市ルミエラ」高位外交官(特任観察官)


「国家の利益よりも、歴史の軌道を見据える者」。
彼はどの勢力にも属さず、

ルミエラが誇る「中立の観測者」として、
戦後のティタニアムスにおける主要会議や外交戦略の「影の記録者」を担っている。


本人は決して表立って主張しないが、彼の調停メモや報告書はしばしば各国首脳の決定に影響を及ぼす。


ウィルハルトやヴァルマたちとも、

あくまで「同盟」ではなく「相互理解」の枠で接している。

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ヤンヴェルク=リュゼリオ・カズラディン

-Janvelk = Luzerio Kazradin-

「心の風を越えし導士」/“終始環 第十五節・第八環”に最も長く留まり、語り継がれる導士


出身:カコリス大陸・東部ハリマール地方
所属:独立導士


「導くとは語ることではなく、問いを照らすこと」

という思想を貫く導士である。


かつて“終始環 第十五節・第八環”にて、

誰よりも長く留まり、

心の風に耐える苦しみと価値を体現したことで知られる。
彼の語りは少なく、説得ではなく“沈黙の余白”を通して、聞き手の内面を引き出す。


彼は「人は傷の中にしか本当の願を見出せない」

と知っている。性格は穏やかで柔和。

だが内には火のような信念を秘めており、
それは表に出ることは少ないものの、誰かの願を感じ取った瞬間には明確に表れる。


導士としての信条は、「導く者は先を歩む者ではない。

共に歩み、共に悩み続ける者だ」
この信念のもと、彼は数多の巡環者に

「答えではなく、問いを返す存在」として記憶されている。

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タナグ=セシル・ファルシオン

Tanag = Cecil Falsion

「語られざる問いの継承者」
世界が語ることを忘れた問いに、

静かに光を灯す思想の旅人。


出身:カコリス大陸・巡環都市クリスタリウム
所属:ルシディア導律庁


カコリス川中流の聖域「クリスタリウム」で育ち、幼少期より水晶占術と星語りの学びを受けて育った。


生来、川の声を聞き、流れの異変を感知する「水の導聖」としての資質を持っていた。


青年期、永遠の泉を巡る「水精の儀」に志願し、

南のアルバス草原まで旅を続ける中で、

多くの仲間と出会い、

セシルの「願」が本当に何を導くべきかを試されていく。

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フェルディン/(琥珀)・ネノア

Ferdin / (Kohaku) Nenoa

「時の影を背負い、光の方角へ歩む者」
過去に囚われ、未来に怯え、

それでもなお立ち上がる“継承の旅導士”


出身:アカシウム大陸・星暦都市群ノクティア
所属:継承の旅導士


フェルディンは、「過去に生きる癖を持つ」青年
幼少期に「星律の崩壊(カレンダリオの乱)」

に巻き込まれ、「自分だけが取り残された」という感覚を

抱えて生きてきた。


内面は繊細で、強くあろうとしながらも孤独と恐れに敏感。
人に優しく、自分に厳しく、常に「どう在るべきか」

に迷い続けていた。


だが、「終始環 第八環」において

己の本音と傷と向き合い、

「誰かのためではなく、自分の意志で歩く」

ことを選び直した。

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後日譚歌集
​登場人物

Re:Amber ―琥珀の風に―

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ユウナ=ルビア・エリオス

Yuna=Rubia・Erios

かつてフェルディン/(琥珀)・ネノア

と深く心を通わせながらも、
同じ時間に留まり続けることを選ばなかった女性である。


彼女は強く求めることも、縛ることもせず、
ただ「理想」として、静かに彼の前に在り続けた。
その光は温かく、しかし近づきすぎれば
彼自身を「誰かの影」にしてしまうほどに眩しかった。


冬を越え、季節を巡らせる色。
琥珀が光を閉じ込める存在であるなら、
ユウナはそれを溶かし、風として送り出す存在である。


別れの後も、彼女は過去にはならない。
恋ではなくなっても、想いは消えず、
やがて「友」という距離で再び笑える日を信じている。


彼女の存在は、
「失われた愛」ではなく、
赦しと再生を教えた愛として、
今も彼の中で静かに息づいている。

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​楽曲紹介

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FLAC 48kHz 16bit

 

Google ドライブにアクセスします

 

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ダウンロードせずに下記から楽曲を聞くことはできますが、

MP3 320kbpsで再生されます

 

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ティタニアムス交響詩 第二部 第1楽章 「新時代の序曲」
作曲/編曲/指揮:Kazuhiro Yamabuchi
演奏:音葉交響楽団

 

1.ティタニアムス交響詩 第二部 第1楽章 「新時代の序曲」音葉交響楽団
00:00 / 05:36

大陸を揺るがした「国境なき世界」は、その勢力を失い、事実上の崩壊を迎えた。
しかし、平和が訪れたかのように見えたティタニアムス大陸には、

新たな波乱が迫っていた。


「連結の盟約」は、戦争の終結とともにその役割を変え、

大陸の安定を守る組織へと変貌を遂げた。
盟約の副評議会議長であるヴァルマは、復興と秩序の維持に力を注ぎ、

争いのない未来を築こうとしていた。
だが、彼らの掲げる「平和」という理念に、

新たな時代を生きる者たちが異を唱え始める。


その中でも、

[若き戦士:ウィルハルト] と[己の信念を頼りに突き進む:涼雅(りょうが)] は、

盟約の次世代を担う存在として台頭していた。
彼らは共に理想を追い求める仲間でありながら、

異なる方法で未来を切り拓こうとしていた。


ウィルハルトは策略と交渉による平和を信じ、新たな戦争を防ぐための道を模索する。
涼雅は剣と戦場で「正義」を体現し、強き者が秩序を守るべきだと考える。


前に立ちはだかるのは、かつての「国境なき世界」の残党ではなく、

新たな時代を生きる者たち――
彼らが掲げるのは、今までの「連結の盟約」や「国境なき世界」とは異なる、

「新たな正義」だった。


かつての英雄たちは、果たしてこの変革の波に抗うのか、それとも――。
ティタニアムス大陸に、新たな物語が幕を開ける。

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ティタニアムス交響詩 第二部 第2楽章 「盟約の変革」
作曲/編曲/指揮:Kazuhiro Yamabuchi
演奏:音葉交響楽団

 

2.ティタニアムス交響詩 第二部 第2楽章 「盟約の変革」音葉交響楽団
00:00 / 05:47

かつて戦火を止めた「連結の盟約」は、戦後の混乱を経て、

新たな使命と向き合っていた。
復興の進む各地では、安定の象徴として期待される一方で、

その在り方に再考を促す声も高まっていた。


秩序の維持を従来の体制で貫こうとする者、

変革の必要性を説き、新たな時代を模索する者。
理念や方法論の違いが表面化し、盟約の内部には静かだが確かな緊張が漂い始める。


副評議会議長であるヴァルマは、

もはや一つの国家の枠では語れない広域的な安定の実現に向けて、

外交・経済・軍事の三面から新たな政策の構築を試みていた。
その中で、次代を担うウィルハルトと涼雅もまた、各地の動向を読み取りながら、

自らの信じる「正義」を形にしようと動き始める。


ウィルハルトは、多民族都市との協調や交渉を通じた連携の強化を目指し、

平和的手段による秩序の再編を志す。
涼雅は、各地で起きる局地的な紛争や無秩序を目の当たりにし、

力による統制こそが安定をもたらすのだと確信を深めていく。


異なる理想を掲げる二人の進路は、やがて盟約内での支持を二分し、

組織の重心を徐々に変えていく。
それは、盟約という一枚岩の中に生まれた「揺らぎ」であり、

時代のうねりそのものでもあった。


交錯する思想、揺れる盟約。
その旋律が、やがて大陸の未来にどのような和声をもたらすのか――。

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ティタニアムス交響詩 第二部 第3楽章 「交錯する信念と決意の絆」
作曲/編曲/指揮:Kazuhiro Yamabuchi
演奏:音葉交響楽団

 

3.ティタニアムス交響詩 第二部 第3楽章 「交錯する信念と決意の絆」音葉交響楽団
00:00 / 16:28

ウィルハルトと涼雅――次世代を担う二人の若き戦士たちは、

それぞれの理想と信念を胸に、盟約内での立場を確立しようとしていた。


そんな中、二人の前に現れたのが サスカルド・ミトラ・ノクティス であった。
エリシオン帝国の外交官として知られる彼は、

表向きは民衆派の平和主義者として振る舞いながらも、
その裏では「国境なき世界」の一員として、

ティタニアムス大陸全土を支配しようと暗躍していた。
彼はザーディンの思想に影響を受けながらも、

さらに過激な計画を進める冷徹な策士だった。


しかし、ヴァルマ はサスカルドの裏の顔を見抜いていた。
彼は、かつての「国境なき世界」の思想が今の時代にふさわしくないこと、

そして支配ではなく共存こそが
ティタニアムス大陸に必要なものだと説いた。


「サスカルド、お前の知略と手腕は見事だ。しかし、力だけで導く時代は終わった。
もし本当に大陸を変えたいのなら、盟約と共に道を探るべきではないか?」


ヴァルマの言葉は、サスカルドの中にわずかな迷いを生んだ。
自らの野心と大陸の未来、どちらを選ぶべきか――彼は静かに答えを出す。


やがて、サスカルドはヴァルマの提案を受け入れ、

盟約の一員として新たな道を歩み始める。
同じ道を歩み始めた彼の姿には確かな変化が見られたが、

胸の奥底に宿る野望が完全に消え去ったわけではなかった。
さらに彼は、自らこそが「大陸を導く唯一の存在である」と信じて疑わぬまま、

その確信を抱き続けていた。
しかし、その歩みはどこか現実と微妙にすれ違いながら、

冷徹な策士として未来を模索し続けていた。


――そしてその様子を、遠くから静かに見つめていた者がいた。
リエルŞελ・フミエスタ。
「星煌都市ルミエラ」より訪れた中立の高位外交官。


彼は「連結の盟約」にも「ティタニアムス」各勢力にも属さず、
そのどちらにも偏らない第三の視点を持つ者として、大陸の全体を俯瞰していた。


理念と現実、秩序と混乱、理想と腐敗。
リエル は語る。


「争う者たちは、己の正義を信じるあまり、他者の正義を見失っている。
だが――今この大陸に必要なのは、ただ一つの正しさではない。
互いの矛盾を認め合い、なお共に進む“許容の道”なのだ」


彼の言葉は、誰かの味方ではなく、未来への問いかけそのものだった。
星の光を戴く都市で育った彼は、争いに“勝者”も“敗者”もいないことを知っていた。


リエル は風の中に立ち、語られぬ第三の道――まだ見ぬ未来の選択肢を、

静かに模索していた。

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ティタニアムス交響詩 第二部 第4楽章 「問いの果てに灯る剣」
作曲/編曲/指揮:Kazuhiro Yamabuchi
演奏:音葉交響楽団

 

4.ティタニアムス交響詩 第二部 第4楽章 「問いの果てに灯る剣」音葉交響楽団
00:00 / 04:46

戦いの最中、涼雅の胸に芽生えた「違和」の種は、

やがて彼の歩みを揺さぶる微光となった。
「果たして、剣だけで平和を築けるのか」――
その問いは、刃を鈍らせるのではなく、彼自身の心をひらく扉であった。


ふと剣を下ろした時、彼の眼前に広がっていたのは勝敗の残滓ではなく、

瓦礫の中でなお明日を求める人々の姿だった。
そこにあったのは、秩序ではなく、ただ「生きたい」という素朴で切実な願いであった。


涼雅は静かに悟る。
秩序とは力で押しつけるものではなく、人が互いに信じ合い、

支え合うところから芽吹くものだと。
剣はそのためにこそ振るわれるべきであり、

決して他者を斬り離すためだけのものではないのだと。


その気づきは、離れていった仲間たちを呼び戻した。
彼らは屈するためではなく、再び共に未来を見つめるために、涼雅のもとへ歩み寄った。


涼雅の剣は変貌した。
それは威圧の刃ではなく、守護の光であり、明日を切り拓く灯火となった。
彼の言葉もまた、独断の宣言ではなく、問いを分かち合いながら歩むための静かな呼び声へと変わっていた。


「秩序は剣に従うものではない。
――人と人とが響き合う、その間にこそ生まれるものだ。」


そう告げる声に重なるように、仲間たちの旋律がひとつ、またひとつと寄り添い、
かつて孤であった彼の歩みは、やがて大いなる交響の中へと融けていった。

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ティタニアムス交響詩 第二部 第5楽章

                              「終始環第十五節・第八環 ―心を風に削られる環」
作曲/編曲:Kazuhiro Yamabuchi
Piano:Shiera Hiiragi
Chello:Sei Muraba

 

5.ティタニアムス交響詩 第二部 第5楽章 「転光の路 ― 終始環の第十五節・第八環」音葉交響楽団
00:00 / 06:06

かつて、大陸を巡る「環の巡行」のなかに、最も多くの導士を試した節があった。
それは――終始環の第十五節・第八環。

古より語られてきたその節は、「心を風に削られる環」と恐れられ、
多くの旅導士が足を止め、言葉少なにその名を避け、
時に心の底に陰を落としてまで、その巡環を忌避した。


ヤンヴェルク=リュゼリオ・カズラディンの教え

「恐れを乗り越えるとは、恐れを否定することにあらず。
それを抱え、なお歩を進めることにこそ、真の勇が宿る」

彼自身もまた、若き日にはこの第八環に足を止め、
己が心の脆さと向き合い、沈黙の夜を幾度も超えた。
だがある時、彼は見出す。
この環こそが、他のいかなる節よりも、
「内省」と「変容」の契機に満ちた環であることを。

導士は、人々の希望を背に歩む者。
だがその歩みは、無垢であれとは言わぬ。
むしろ、痛みを知り、迷いを知る者にこそ、真の導きは生まれる。

「人の悩みのすべては、関係性に根ざす。
だがそれを“分かつ”ことで、癒しと再生の始まりとなる」

八環は問う――
その悩みは、本当に“自らのもの”か?
誰かの期待、誰かの怒り、誰かの視線を、
いつの間にか自らの荷として背負ってはおらぬか?

周囲の者は、導士の内なる風に敏感である。
その心の乱れは、仲間の歩調さえ乱す。
だが同時に、それこそが――「あなたが大切に思われている証」。

感情に素直であれ。
だが、感情に流されるな。
その差異を見極める智慧こそが、導士の第一歩である。

未来の導士たちは、やがてまた第八環に至るだろう。
その時、彼らがこの節をどう捉えるかは、
今を生きるあなたの在り方に懸かっている。


タナグ=セシル・ファルシオンの言葉

「嫌だからこそ、口には出さぬ。
それでもなお、現状において“どう成すか”を考え、歩みを止めぬ者が、
真に変革をもたらすのだ」

そしてヤンヴェルクもまた言う。

「己の歩みは、他者への光ともなりうる。
“嫌われることを恐れず、己の道を選ぶこと”。
それこそが真の自由であり、真の変革である」

終始環の第十五節・第八環――
それは単なる環ではない。
それは“心の風”に晒されし者だけが見出す、真なる成長の巡環である。

さあ、今こそ、その歩みに意味を与えよ。
その先には、風静かな日々と、共に歩む者たちとの未来が待っている。


フェルディン・ネノアは、膝をついたまま、ただ風に身を晒していた。
それは外の風ではない。
心の底から吹き上がる、過去と痛みと自己否定の風。

「もう十分だ」
誰かがそう言ってくれることを、どこかで期待していた。

けれど――この環では、誰も手を伸ばしてはくれない。
導士である前に、人としての「本当の自分」と向き合うべき時。
逃げても、抗っても、答えはひとつしかない。

「お前は、誰のために歩んできた?」

その声は、自分自身の中から響いた。
本当に「フェルディン」が望んだことだったのだろうか?
――わからない。

風が、目を開かせる。
心を削り、輪郭を壊し、魂の核を暴き出す。

震えながらも、立ち上がる。
“役割”ではなく、“在り方”で選び取る一歩。

「誰かのために笑ったことも、間違いじゃない。
でもこれからは……俺自身のためにも、歩いてみたいんだ」

風が変わる。
それは追い立てる風ではなく、背を押す風。

フェルディン/琥珀・ネノアの足元に、新たな環の道が現れた。
彼は振り返らなかった。
恐れも、痛みも、風も、そのすべてが今の自分をつくっていたからだ。

そして彼は、歩き出す。

その背には、過去が、痛みが、そして希望が――
やさしく、確かに、寄り添っていた。

 

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ティタニアムス交響詩 第二部 最終楽章

                                            「交響詩 《継がれし声よ、彼方へと歌え》 」
作曲/編曲/指揮:Kazuhiro Yamabuchi
演奏:音葉交響楽団
演奏協力:関西学院大学文化総部  邦楽クラブ(38:20~46:58)

 

6.ティタニアムス交響詩 第二部 最終楽章 「交響詩 《継がれし声よ、彼方へと歌え》 」_1音葉交響楽団
00:00 / 53:51

ティタニアムス交響詩の構想が生まれたのは、単なる英雄譚を語るためではなかった。
かつてこの大陸を覆った戦火と、それを越えて築かれた再生の軌跡。
そこには、「過去を生きる者」から「未来を生きる者」への、

問いかけにも似た継承の意志があった。

平和とは、果たして戦いの果てにのみ得られるものなのか。
それとも――
いまを生きる私たち一人ひとりが、「どう生きるか」という問いを

引き受け、悩み、選び続けていく、
その営みによってはじめて見出されるものなのか。

その答えを見つけようとすることこそが、

物語を紡ぐという行為そのものだったのかもしれない。

この世は、交響詩のように、いくつもの旋律を抱えている。
力を渇望した者。
信念を貫いた者。
許しと再生を求めた者。
未来に希望を託した者。
沈黙のうちに真理を聴こうとした者。
それぞれが異なる響きを奏でながら、一つの歴史という楽章を紡いでいった。

私は、この物語の誰一人として、否定することができない。
彼らは皆、恐れながらも前に進んだ。失敗を経てもなお、

自らの信じる道を歩もうとした。
それは、まぎれもない“勇気”の証だ。

思い返せば、私自身もこの作品を描く中で、数え切れぬ問いと向き合ってきた。
「誰のために書くのか」「なぜ語り続けるのか」「物語に意味はあるのか」――
だが、今ようやくわかるのだ。

問い続けることそのものにこそ、生きる意味は宿るのだと。

人は、誰かと比べて優れているから価値があるのではない。
どんな姿であっても、自らの足で歩もうとするその意志に、人間としての尊厳がある。
私たちは「いまここ」に生きる存在であり、過去の出来事に縛られる必要はない。
未来は、常にこれから選び取ることができるのだから。

たとえ物語が終わっても、世の鼓動は止まらない。
人々が生き続ける限り、新たな交響詩は生まれてゆく。
それは、
勇気を持って自分の人生に向き合い、誰かとともに未来を築こうとする、

名もなき者たちの旋律。

あなたがもし、この世界のどこかに自分自身の姿を見出したなら。
それは、この物語があなたの心に静かに語りかけた証なのかもしれない。

そして、これからあなたが歩むその道――
それこそが、まだ誰も知らぬ“新たなる楽章”なのだ。
どんな旋律を奏でるかは、あなたの選択に委ねられている。
だが、どうか忘れないでほしい。
あなたは、何ものかになるために生きているのではなく、いまこの瞬間を、

誰かとともに生きているだけで、すでに価値ある存在なのだと。

この「ティタニアムス交響詩」に込められた想いは、決して想像の産物ではない。
人生の黎明期において社会へと足を踏み入れ、幾度となく壁にぶつかりながらも、
自らの手で仕事を掴み、人と出会い、志を立て、道を選び取ってきた。

そのすべての軌跡が、この物語の礎となっている。

名を馳せることでも、華やかな成功を誇ることでもない。
私がこの作品を通して伝えたかったのは、「現実を生きる」ということの尊さであり、
迷い、立ち止まり、時に折れそうになりながらも、

それでもまた歩き出すという営みの尊厳である。

この物語は、紛れもなく私自身が生きてきた時間の結晶であり、
そこで出会った数多の人々――支えてくれた者、叱咤してくれた者、共に夢を追った者、静かに背中を押してくれた者――
彼ら一人ひとりの旋律が、ここに息づいている。

だからこそ、 

「これは「「フィクション」」の物語ではない」

実際に生きてきた日々と、そこで感じたすべての感情、
そして、「あの日の自分」と、「いまここにいるあなた」を結ぶ、
確かな「真実の交響詩」なのだ。

生の径路は、いまだ究竟の境地に至らず。
義を修め、仁を致し、心を斎うれば、歩みの一歩ごとに幽玄なる意味は宿りぬ。
人は幾度となく、存在の所以を問わずにはおれぬ。
然れども、聖賢すらも問いの裡に棲み、学理の涯にして、ようやく道の微光を把む。

人生に完成や確定した答えはなく、

問い続けながら正しさと思いやりをもって歩む過程そのものに意味がある

されば、言葉のみを弄し、行いを伴わぬ者は、道を語る資格を持たず。
語りは長くとも、実践なき思想は空声に過ぎず、
歩まぬ理は、いかに美しく飾られようとも、命の糧とはならぬ。

行動を伴わない言葉や理想は価値を持たず、

どれほど立派に語っても実践されなければ人を生かす力にはならない

生の本質は、徒に名を掲げんとするにあらず。
己を律し、他を恤み、正道を遵うその処にこそ、命は真の光彩を得る。
真に道を探究せんとする者は、雄弁を競わず、
静かなる行為をもって、自らの志を証す。

人生の価値は名声や評価ではなく、自分を律し他者を思いやり、

言葉ではなく行動によって志を示す生き方にこそある

己を識り、他者を思惟すれば、その行為そのものがすでに生の答辞となる。
行動なき誓いは、徳を生まず、
実を結ばぬ言葉は、やがて信を失うのみなり。

自分を理解し他者を思って行動すること自体が生きる答えであり、

行動を伴わない誓いや結果を生まない言葉は信用も徳も生まない

然るに、己が心奥の闇淵に沈むときは、軽々しく手を差し延ぶべからず。
空しく尽瘁すれば、己もまた暗黒に呑まれん。
己を顧みず、他を救わんとするは、正義に非ず。

自分が深く傷ついているときに無理に他人を救おうとしてはいけない、

自己を顧みない献身は正義ではなく共倒れを招くだけだ

癒えを待ち、心の調和を恢復するその時にこそ、
言は再び重みを帯び、行は真の仁義として脈動し、息づかん。

まず自分が癒えて心が整ってこそ言葉に重みが戻り、

行動も本物の思いやりとして意味を持つようになる​

[ヤンヴェルク=リュゼリオ・カズラディン]=Kazuhiro Yamabuchi

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後日譚歌集

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ヤンヴェルクの誓「not eternity」
原曲作曲者:猫叉Master
作詞/編曲:Kazuhiro Yamabuchi
唄:Nagi

 

7.ヤンヴェルクの誓 「not eternity」やまなぎ(Kazuhiro & Nagi)
00:00 / 05:00

「自分自身の役目は自分で選ぶ」と決めた。
誰かの期待に溶けることなく、自分を失わないために終わりを受け入れ、未来へ進む


[歌詞]
白へ解ける 暁の縁(へり)
名を持たぬ風に 耳を澄ました
交わしたはずの 確度だけが
影写しのように ここへ沈む

守ること 距離を保つこと
同時に選べぬ 朝の端で
背中越しに 預かった言葉が
今も 胸で揺れている


信じ切るほど 脆くなる関係を
知りながら 目を伏せ言葉にならない
理解だけを 祈りの形で 残した


さよなら 世界 光の断章
永遠と 誤読した 刹那の夢
さよなら 世界 あの体温は
今も心奥で 静謐に 灼けている


同じ蒼穹(そら)を仰いでも
立つ位置は もう違う
役割だけが 時間を拒絶し
この場所で 立ち止まる

背負うべきものを 背負い続けた
その姿を 否定できずに
私は 私を後回しにした


永遠ではない その宣告が
ようやく意味を帯びた夜
消したいのではない
ただ抱き続けるには 重すぎた


not eternity
それでも確かに
共に在った時間は 虚構じゃない
not eternity
終わりがあるからこそ あの光は
今も 損なわれない


手放すことは 忘却じゃなく
責任を未来へ 返す行為
引き受けきれなかった名を 胸奥に封じ
それぞれの道へ 歩みを再開する


さよなら 世界 二度と戻らず
それでも私は 確かに 此処に在る
not eternity
永遠でなくとも この瞬間を
選び取った理由は 消えない


風は語らず 季節のみが遷る
続かなかった ただそれだけで
すべてが 終章になるわけじゃない


役目を終えた関係は
否定されず
次の未来へ 移される

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涼雅伝「義ノ灯、暁ニ燃ユ」
作詞/作曲/編曲 : Kazuhiro Yamabuchi
歌 : Kenjirou Takenami & Nagi Onuma

 

8.涼雅伝 「義ノ灯、暁ニ燃ユ」やまなぎ(Kazuhiro & Nagi) & Kenjirou Takenami
00:00 / 05:16

古都の暁に燃える「義」を胸に、

私利私欲を超えた秩序と赦しの道を選び取る決意を描く叙事詩。
奪われてもなお消えぬ信念が、刃を仁へと昇華し、

祈りとして未来へ受け継がれていく物語。


[歌詞]

古都(こと)の風 袖を撫で
沈む 燈(ともしび)に 誓いを結ぶ
護るべき 理(ことわり)があるのなら
我が身 灰と散らんとも 構わず


朱(あけ)に染む 山の端に
遠き記憶の 声(こだま)す
偽りも憎しみも 超えて
真(まこと)一つを 抱き立つ

暁に揺らめく刃よ
願いを刻め 魂の譜(ふ)に
たとえ時が すべてを奪おうとも
心の義(ぎ)は 仁(じん)となりて尚燃ゆ

誰の為の剣ではなく
      誰を赦す刃であらんとす
              傷を負う掌で掴みし

                    「光は闇を裂きて咲く」

千代を越えて紡がれし
     祈りの詩が導く道
        呼 声が絶えようとも
           信じた秩序は 永(とこしえ)に生く

── 洛(らく)の空に、祈りを遺(のこ)して
── 涼風よ、我が名を抱け
── 「暁ノ剣」、いま 風と共に

 

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フェルディンの詩 「Re:Amber ―琥珀の風に―」
作詞/作曲/編曲 : Kazuhiro Yamabuchi
歌 : Nagi Onuma

 

9.フェルディンの詩 「Re:Amber ―琥珀の風に―」やまなぎ(Kazuhiro & Nagi)
00:00 / 05:41

別れを経て恋を手放し、痛みを温もりへと変えながら相手の幸せを祈る再生の物語。
「琥珀の風」に乗せ、

赦しと成長の先で「友として笑える春」を待つ静かな希望を描く。


[歌詞]

もうすぐ冬が来る 白い息が街を包み
君の笑い声が まだこの胸の奥で揺れている
冷たい空に指を伸ばして 届かぬ光を そっと撫でた
「誰かのように」と囁く声が 雪の粒に変わって消えていく

灯の消えた窓辺に 重ねられた影が二つ
君が描いた理想の中で 僕は少しずつ 色を失っていった
けれど 凍えた願いの底で まだぬくもりは生きていた
砕けた言葉の欠片たちが 未来をそっと照らしていた

琥珀の風に還ろう 痛みもまだ温もりのまま
む記憶のひとかけらが 光に変わるその時まで

ありがとうを言えないまま 季節は静かに巡ってゆく
もう恋ではなくても 君を想うことはやめない
雪解けのように 心は少しずつほどけて
友達という名の距離で また笑える日を願う

琥珀の風に願うよ 凍えた夢の続きを
誰の影にもならない僕で 静かに歌えるように

君の笑みが遠ざかる夜 世界が少しだけんでも
やがて訪れる春の光が 心を溶かしてゆくだろう


孤独が教えてくれた 愛とは 留まらぬもの
離れても 響きあうもの そうしてまた 始まっていく


琥珀の風に還ろう 涙を光に変えながら
僕が選んだこの時の中で 君の幸せを祈るよ


そして――
もしも 時が優しく巡り 冬の果てにまた会えたなら
今度はもう、恋ではなく 笑いあえる友でいよう


さよならの先に 小さな春が咲くように
――僕は僕を赦してく 風とともに 還ってく


星が 軌道を 少しずらした 夜に
ふたたび 君と 同じ空を 見上げたい
未来が 許すなら それだけで いい
――風が 想いを 連れてゆく

Whispered through the amber light(琥珀の光にそっと囁かれ)
We’ll meet again beyond the night(夜の向こうで、また巡り会おう)

――琥珀の風が やさしく還る

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​あとがき

この『ティタニアムス交響詩』を書き終えた今、
私の胸に残っているのは「描き切った」という達成感よりも、
「ようやく、ここまで歩いてきた」という静かな実感です。

本作は、英雄の勝利や壮大な終焉を描くために生まれた物語ではありません。
むしろ私は一貫して、「正しさとは何か」「信念とは誰のためのものか」
そして「人は、どう生き続けるのか」という問いそのものを描いてきました。

平和は、戦争が終わった瞬間に完成するものではありません。
理念もまた、掲げた瞬間に正義となるわけではない。
人の数だけ考えがあり、恐れがあり、痛みがあり、
それでもなお前へ進もうとする意思がある。
その矛盾と未完成さこそが、人の生そのものだと私は考えています。

カミエリナ、ヴァルマ、ウィルハルト、涼雅、サスカルド、リエル、フェルディン
彼らはそれぞれ異なる「正しさ」を抱え、
時にすれ違い、時に衝突し、時に迷いながらも、
自分なりの答えを探し続けました。

私は彼らの誰か一人を「正解」として描くことをしませんでした。
なぜなら、現実の世界においてもまた、
一つの正義がすべてを救うことなどないと知っているからです。

この作品の中で、何度も「問い」が語られます。
答えは明示されず、結論は先送りにされ、
未来は常に「分岐」として描かれます。
それは未完だからではありません。
人生そのものが、常に未完だからです。

完成しないからこそ、人は問い続ける。
問い続けるからこそ、歩みは止まらない。
私はこの交響詩を通して、その事実を肯定したかったのです。

また、この物語は私自身の人生と深く結びついています。
社会に出て、期待を背負い、役割を引き受け、
時に自分を後回しにしながら進んできた日々。
誰かのために尽くすことと、自分を失わないことの狭間で、
何度も立ち止まり、考え、選び直してきました。

だからこそ、はっきりと言えます。

これは単なるフィクションではありません。

ここに描かれている迷いも、決断も、痛みも、
すべて現実を生きる中で実際に抱いてきた感情の延長線上にあります。
名前や舞台は異なっても、根にある問いは、
「いまを生きる私たち」そのものです。

もしこの物語の中に、
自分と重なる誰かを見つけたのなら。
もしある一節が、あなたの胸に静かに残ったのなら。
それは、この交響詩があなた自身の人生と、
ほんの一瞬、響き合った証なのだと思います。

物語はここで一度、幕を下ろします。
しかし、あなたの人生の楽章は、まだ続いています。
どの道を選ぶか、どんな旋律を奏でるかは、
誰かに決められるものではありません。

どうか忘れないでください。
あなたは、何かにならなくてもいい。
誰かの期待に完全に応えられなくてもいい。
迷いながらでも、自分の足で歩こうとするその姿こそが、
すでに尊いのだということを。

同じ場所に留まること自体が、否定されるわけではない。
けれど、自ら選ぶことをやめ、
誰かの判断や時代の流れに身を委ねたまま立ち止まるなら、
それは「生きている」とは少し違う在り方になってしまう。

動かないことが安全に見える瞬間は、確かにある。
だが、何も選ばず、何も背負わずに過ごした時間は、
未来に何も残さない。

それでも――
そうした在り方を選ぶ人がいるからこそ、
迷い、傷つきながらも前へ進もうとする者の姿は、
より鮮明に、より強く浮かび上がる。

努力や覚悟は、真空の中では輝かない。
動かぬ背景があるからこそ、
踏み出した一歩は「意志」として見えるのだ。

だからこそ、
たとえ小さくても、不器用でも、
自分で考え、決め、動こうとするその歩みは、
結果に関わらず、すでに尊く、確かな光を放っている。

この『ティタニアムス交響詩』が、
あなた自身の問いに寄り添う一つの旋律となることを願って。

――そして、次の楽章は、あなたの手で。
 

 

[音葉交響楽団]


-Conductor-
-Producer & Director-
-Music-
-Mastering Engineer-
Kazuhiro Yamabuchi


-Inspector-
Jun Doi


-Concert Master-
Hiroyuki Azuma


-Violin Ⅰ-
Ayako Okuda
Hirokazu Kouno
Hiromi Ueda 
Jo Tsuruga
Kana Yonekawa 
Kaori Tajima
Mari Kawaji
Megu Shimote
Miwa Izumoto
Rie Ichikawa 
Tadashi Izumi 
Yuka Murata


-Violin Ⅱ-
Akane Satou
Heidi La Aigner 
Kyota Natsui
Mei Yagisawa
Silke Katharina Ha
Yukiko Takahashi
Yurie Toyokawa
Yurina Tsuboya
Yu Azuma
Shino Kondou


-Viola-
Kazuharu Shirakata
Natsuki Kamatani
Natsuyo Haruno
Ryo Take


-Chello-
Kenji Tanaka
Kousuke Nagumo
Sei Muraba
Wallace Kumar Davis


-Contrabass-
Akira Ogiwara
Shigeki Tanabe 


-Flute-
Rena Tanaka
Kenjirou Katou


-Oboe-
Takuya Uematsu
Tsubasa Yamaguchi


-Clarinet-
Kei Funafusa
Yukari Hirota 


-Fagott-
Naoki Ayabe
Takeshi Noda


-Horn-
Hisae Kobayashi
Miho Kantou


-Trumpet-
Ai Takano
Takayuki Akiduki


-Trombone-
Akari Shimamoto
Nana Tuchiya


-Tuba-
Yuna Takamine


-Female Chorus-
Akane Ishizu
Chie Minamimoto
Madoka Kouno
Mari Iida


-Male Chorus-
Hideki Shirakawa
Kenjirou Takenami 
Yuji Itaya


-Percussions-
Anri Hinamatsu
Masako Iguchi 
Sayuri Hayashi


-Piano-
Shiera Hiiragi


-Keyboard & Electone-
Nagi Onuma

[関西学院大学文化総部 邦楽クラブ]

-Taiko-
Takuya Ikeda
Kazuo Yokoyama
Akira Mikami

-Bongo-
Hiroko Yokoyama

-Conga-
-Castanet-
-Tamtam-
Nana Sugioka


 

 

-Recording-

-Sponsorship-

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